父は自分のやることが娘にどんな影響を与えるのかなんて、知らなかったんだと思う。

今でこそ親が子に与える影響云々、言われるけどね。

父が母の服を引きちぎった、というのは、ちょっとショッキングな題だけど、本当にあったハナシ。

30年以上前のことだけど、よく覚えてる。

わたしの目の前で、父が母の白地にネイビーの水玉模様が入ったブラウスが気に入らないって怒り出して。

そんなものはやめろ!捨てろ!って怒鳴ってて。

母はなんで?なんで??って苦しそうに困惑してて。

わたしはなにが何だかわからないまま、ただ恐怖におびえてフリーズ。

母は着替えなおして、新品のブラウスを父が床に投げ出して引きちぎった。

わたしの記憶はここまで。

ずっと脳味噌にこびりついてたのね、このシーンが。

フラッシュバックするたびに怒りとか恐怖とかわいてて。

でもね、ずっと後になって気がついた。

多分、父はトライポフォビアだったんじゃないかと。

トライポフォビアってこれね↓

トカナさんのページよりお借りしました。

トライポフォビアは、生理的に点々とかドットの模様が受け付けられないっていう。

割と多くの人がそういう感覚を共有してるみたいだけど。

なぜ気がついたかって?

実はわたしがそうだったことに気がついたから。

ドットや点々が全部ダメってことないんだけど、形によっては時々ツボにはまったみたいにゾワッてするんだよね。

父の服を引きちぎる作法はいただけないけど、よほど嫌で気持ち悪くてムリだったのかも?

って気がついたんだ。

そう、よく思い出したら、床に投げ捨てたブラウスを引きちぎっていたのであって、母を傷つけていたのではなかったからね。

そうして、記憶の中をひとつ整理できたんだ。

思い出しても、まるで映画でも観てるみたいに「をを!これぞ昭和のちゃぶ台返し風ブチギレか?」って思うくらいに軽くなった。

人ごととしてね。

だって人ごとだもんね。

わたしには関係なかった。

 


最初にも書いたけど、父は自分のやることが娘にどんな影響を与えるのかなんて、本当に知らなかったんだと思う。

今ならそれがわかる気がして。

今日は何となくこれを書きたくなったんだけど。

心当たりのある誰かに届いたらいいな。

さて映画といえば、今日わたしは渋谷のブンカムラで王家衛(ワン・カーウェイ)監督の香港映画三昧だったよ!

まず「欲望の翼」を観て、そのあと「花様年華」を観た。

二件ハシゴ。

だって観たかったんだもん。

ほんとは市ヶ谷で開催していた写真展も行ったんだけど、会場が閉まってて入れなかった(昼ごろ行ったから?)…残念!!

じゃあまた。